2010年06月13日 17:25
安住工房ではFMハロー「安住工房コーナー」とブログを通じて
介護リフォームや介護保険に関する話題をお届けしていきます!
さて、今回のテーマは要介護認定 です。
介護保険の申請書を提出した後、最初に行われるのが要介護認定です。
これは、申請した人がどのくらい介護が必要な状態なのかを調べて
それに応じた要介護度(7段階)を決めるものです。
【要介護認定の流れ】
訪問調査
↓
コンピューター判定(1次判定)
↓
介護認定審査会(2次判定)
↓
結果の通知
【訪問調査】
・あらかじめ訪問の日時を調整した上で、訪問調査員が自宅などを訪問します。
・訪問調査員は市町村の職員、市町村の委託を受けたケアマネージャーなどです。
・介護している人や家族も同席します。
・調査には本人の状況などを聞く概況調査、基本調査と、本人や家族から
基本調査項目以外の事情を聞いてまとめる特記事項があります。
訪問調査で行われる基本調査の内容は次の5群に分かれています。
第1群 身体機能・起居動作
第2群 生活機能
第3群 認知機能
第4群 精神・行動障害
第5群 社会生活への適応
その他 過去14日間にうけた特別な医療について
上記の内容について質問され、身体を動かしてみることもあります。
具体的には次のような質問があります。
Q.歩行について、あてはまる番号に1つだけ○印をつけてください。
1.つかまらないでできる 2.何か支えがあればできる 3.できない
Q.生年月日や年齢を言うことについて、あてはまる番号に1つだけ○印をつけてください。
1.できる 2.できない
(認定調査員テキスト2009より)
質問は74項目もあって大変ですが、なるべく正確に答えましょう。
本当はできないのに「できる」と言ってしまうと、適切な判定ができずに
必要な介護サービスが受けられないこともあります。
なお、基本調査項目にない具体的な介護の状況は特記事項に
書いてもらうことができます。
介護している人はメモなどを用意して、実情を具体的に説明しましょう。
(訪問調査員には守秘義務があり、違反した場合には罰則規定があります。)
【1次判定】
訪問調査で記入された基本調査項目がコンピューターにかけられて
要介護度の1次判定が出ます。
【2次判定】
1次判定の結果と訪問調査員が記入した特記事項、さらに主治医の意見書
をもとに、介護認定審査会で要介護度の2次判定が行われます。
認定結果は原則として申請から30日以内に通知されます。
次回は要介護度について、お伝えします!