2010年03月08日 17:22
ロコモティブシンドローム まとめ1
このシリーズの3月分はロコモのまとめです。
まだまだ認知度が低い「ロコモ」ですが、高齢化社会が進む日本では
重要なキーワードです
【ロコモとは?】
ロコモ(=ロコモティブシンドローム)とは骨や筋肉、関節などの働きが衰えて
生活の自立度が低くなり、要介護になるリスクが高い状態です。
「ひざが痛い」「腰が痛い」といった老化は誰にとっても避けられないことですが
要介護の状態はなるべく避けたいですよね。
2007年の調査結果を見ると、介護が必要になった理由の4位と5位である
関節疾患(12.2%)と骨折・転倒(9.4%)を合わせると
21.6%になります。
ロコモ関連で要介護になった人が5人に1人はいるということですね。
また、東大の研究チームによる調査では、痛みなどの自覚症状がない人を
含めると、ロコモ、またはその予備軍とされる人は全国で4700万人に
上ると推定されるそうです。(40歳以上の男性の84%、女性の79%)
早い人では40代から症状が現れるそうです。
もしかしたら、気付かないうちにロコモ予備軍かも!?
いったいどうすればいいのでしょう。
【ロコモ対策のポイント】
ポイントは適度に体を動かして、上手に負荷をかけていくことです。
運動器(骨や筋肉、関節など)は、何もしないでいると衰えてしまいます。
ひざや腰が痛いと、ついつい身体を動かさなくなってしまいますが
動かさないとさらに症状が進んでしまいます。
たとえば、変形性ひざ関節症による痛み。
ひざの軟骨は、関節液から栄養を取り込まなければなりませんが
その栄養は立ったり、歩いたりして、ひざを動かすことで取り入れられます。
骨粗鬆症の場合も体を動かすことが必要です。
骨量は骨の強さにあった適度な力をかけることで増えるそうです。【ロコモーショントレーニング】
そこで、ロコトレです!
関節に余分な負担をかけずに、骨や筋肉を鍛えるロコトレをしましょう。
(もし、痛みがある時はお医者さんに相談してから行ってください。)
①片脚立ち(目を開けて)
左右1分間ずつ、一日3回行います。
支えが必要な人は机に手や指をついて行います。
②ゆっくりスクワット
いすに腰かけるようにお尻をゆっくり下ろします。
ひざは深く曲げすぎないようにします。
一度に5~6回、一日3回程度行います。
支えが必要な人は机に手をついて行います。
【ロコモ予防の重要なポイント】
ロコモ提唱者の東大の中村教授によると
〝年だから〝とあきらめない
若いうちから注意して予防を心がける
この二つがロコモ予防の重要なポイントだそうです。
自覚症状のある人も、ない人もぜひ肝に銘じておきたい言葉ですね。