介護保険を知りたい⑪

安住工房

2009年12月14日 16:31

転倒予防教室レポート!

「ロコモ」って知っていますか?
メタボに続いて、今、注目され始めているキーワードです。
ロコモとはロコモティブシンドロームの略で、骨や筋肉、関節などの運動器の
働きが衰えて、要介護となる危険の高い状態のことをいいます。

そうならないためには、自分の体に合ったトレーニングをするのが有効です。
基本は「片脚立ち」と「ゆっくりスクワット」です。
(「介護保険を知りたい⑩」でご紹介しています。)

そんなトレーニングを地域の仲間と一緒にできる場所がありました。
磐田市では65歳以上の方を対象とした転倒予防教室が開かれていて、
筋力アップの体操やストレッチ、頭を使ったレクリエーションをします。
教室のひとつを取材させていただきました。

【磐田市南御厨公民館にて】
本日の参加者は17名です。(うち男性は1名。)
80歳の方もいるとのことです。
指導してくださるのはカワイ体育教室の2名の先生(女性)です。

まずは、輪になった椅子に座って準備運動が始まりました。
ストレッチなどで体をゆっくりほぐしていきます。
先生の合図で手を交互に出すような反射神経の必要な動作もしました。

 


次は、頭と体を楽しく活性化するレクリエーションです。
小さい頃、歌を歌いながら手を打ち合わせる遊びをしましたよね?
「お寺の和尚さん」とか「みかんの花咲く丘」とか・・・。
ここでは「富士山」を歌いながら、まずは2人ずつでやりました。
明るい歌声と笑い声があちこちから聞こえてきます。
さらに、4人組になって、歌いながら向かい合った人とまん中で
手を打ち合うバージョンにレベルアップ!
みんな一生懸命!!
少女に帰ったような楽しそうな笑顔が印象的でした。



【ビーンズバッグを使って】
ビーンズバッグは15㎝角くらいの座布団のようなもので
片面は黄色、片面は緑色で中に詰め物が入っています。
これを使って、いろいろな運動をしました。

まずは、上に投げて、落ちてきたらキャッチします。
「みどり!」と言われたら、緑の方をつかみます。
「あか!?」  これは取っちゃダメ。
次は、信号にたとえて、「止まれ、進め、注意」と声がかかります。
止まれ=赤、進め=緑、注意=黄 とおきかえます。
2人で向かい合って投げると、より楽しそうでした。
頭もしっかり使って、脳トレーニングにもなりますね。

【ロコモーション・トレーニング】
最後の30分は、まさにロコモーション・トレーニング!
先生の数える声に合わせて、筋力アップトレーニングをします。
片脚立ち、足上げ、スクワットなどのメニューを無理なく
しっかりこなします。
皆さんご自分のやった数を用紙に記録されていました。
最後に深呼吸してクールダウンした後、血圧を測って
今日の教室は終わりました。

【感想】
「みんなでやると楽しい!笑顔になる!」と感じた1時間半でした。
ひとりでは続けることがむずかしくても、指導者と仲間がいるおかげで
楽しくトレーニングできるのですね。
「転倒予防教室」という名前からは内容がちょっとわかりにくかったのですが
とても楽しくて充実した内容のプログラムでした。

関係者の皆様に、取材させていただいたことを心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。














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